ナースドラマにおける理想と現実

世の中には数多くの仕事があって、どれを選ぶのかはそれぞれ個人の自由となります。しかしながら理想や憧れというのは育ってきた過程で作られていくものであり、ドラマや漫画、小説といったサブカルチャーをきっかけに目指す人も一定数いるのです。

しかしながら虚構、フィクションの世界というのは視聴者の求めに応じて作られているもので、当たり前ですが現実とはかけ離れてしまっています。まだ社会経験がなく幼い場合、それが普通だと受け取ってしまうのは仕方がないことでしょう。特にナースドラマを見て看護師を目指す人は多く、確かにフィクションの中では努力は必ず報われますし、主人公は最終的には幸せになれるのです。ただし現実はそうではなく、勤めだして、もしくは看護学校時代や研修に行った先などで違いを知ることになるはずです。それでも勤め出したら違ってくるかもしれないと働き出しても、やはりギャップがあって苦しむ方は少なくありません。

だからといってすぐに辞めてしまうのは、あまりにも安易すぎます。悩んでいるのならもう少し頑張ってみることをおすすめします。辛さや苦しさはあるでしょうが、それを乗り越えた後にこそ成長のチャンスがあります。無理だと完全に思う前なら、ほんのちょっとだけ頑張ってみてください。辞めるのは何時でもできますので、心を病んだなどの場合はすぐに辞めることも大切ですが、そうでない場合はもうちょっとだけ続けてみて、今ある現実の中で理想を見つけ出してみてください。最後にもがいてみることで、新しい視点が生まれることはありえます。